由来碑マップ
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075地名屋敷分(美好町3-42)
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屋敷(鋪)分(やしきぶん)は、現在の美好町3丁目の一部(旧甲州街道沿い)にに集落の中心があった村落です。幕末の地誌には「民戸60戸、往還(甲州街道)の左右に並居る」(『新編武蔵風土記稿』)とありますが、これは甲州街道の開設(慶安頃=1648〜52)に伴ない移動したもので、もとはかなり南側の方にあったといわれています。「屋敷分村」には「荒宿」という小名が記録(『風土記稿』)されていますが、これは本宿に対する新宿のことで、古く甲州街道の宿場に関係があるようです。
地名の起こりは、国府時代の国衙の在庁官人で、その後六所宮の社家(神官)となった鹿島田・佐野・中善寺氏などの屋敷があったことによるようです。