由来碑マップ
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401六地蔵(是政1-15)
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府中街道から東に分かれる是政街道と、ミチヤ街道(学校道ともいう)の分かれる分岐点に、この六地蔵が建っています。街道沿いの道辻に建つ石仏には、道の行先などを示す道標の役割を兼ねた庚申塔や馬頭観音、そして道祖神などがありますが、このように道辻に建つ六地蔵は府中では他に例がありません。
すべての生あるもの(衆生)の生前の業因の度合によって、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅(阿修羅)道、人間道、天道までの6つの迷いの世界(6道)がありますが、この生死を操り返す6道のそれぞれにあって、衆生の苦悩を救済するという6種の地蔵菩薩が六地蔵です。
この六地蔵に、人々は旅の安全を祈り、また幼くして亡くした子供の霊を慰め、そして念仏講を組織し、講中や村中で祈願することにより、来世の安穏を願ったことが、この六地蔵に刻まれた銘文から窺われるのです。