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片町(かたまち)は、現在の片町1・2丁目の一部(旧甲州街道沿い)に集落の中心があった村落です。 この集落は番場宿に属しており、幕末の地誌『新編武蔵風土記稿』には「番場宿」の小名としてその名が見えます。 片町は、徳川家康が江戸に入城後、新しく整備した甲州街道の開通(慶安頃=1648〜52)に伴ない、街道に沿ってできた町です。 地名の起こりは、街道の南側に名刹高安寺があり、町場が北側の片方だけに発達したことによります。この辺りには、国府に関連する片町・高倉遺跡などがあり、発掘調査の結果、居住址が数多く発見されており、古代にはかなりの規模の集落が存在していたようです。 |