由来碑マップ
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056地名上染谷(白糸台1-11)
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上染屋(かみそめや)の集落はもともと多摩川のほとり、小字でいえば、龍ヶ島、亀里、鶴代の辺りにありましたが、度重なる洪水を避けて、現在の甲州街道沿いの白糸台1丁目の一部に移ったものといわれています。
地名の起こりは、俗説として調布(てづくりぬの)を染めた所とか、鎌倉時代に染殿のあった所とかいわれ、染屋の名は南北朝時代の資料にも見えています。
古くは、染屋という1つの村落であったものが、時期は不明ですが上染屋と下染屋に分かれたものです。寛永12年(1635)の検地帳には、上染屋の名が記録されています。幕末の地誌『新編武蔵風土記稿』に「甲州街道の村にて、民戸53軒、往還の左右に並居」とあります。