由来碑マップ
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057地名京所(宮町2-22)
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京所(きょうづ)は、現在の宮町2丁目の一部・3丁目(京所道沿い)に集落の中心があった村落です。この集落は、六所宮(大国魂神社)の社領で八幡宿に属しており、『新編武蔵風土記稿』(幕末の地誌)には「六所社領」の小名としてその名が見えます。
地名の起こりは、経所(きょうじょ)が転訛したものといわれており、ここに国府の写経所のような施設があった名残りだと伝えられています。延宝6年(1678)の六所明神領の検地帳には「きょう女」の字があてられています。京所のように「京」のつく地名は、国府の所在地には多くあります。この地域からは数多くの掘建柱建物跡が検出されており、武蔵国の国府(国衙)跡として有名なところです。