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064地名下染屋(白糸台3-10)
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下染屋(しもそめや)は、現在の白糸台3丁目(旧甲州街道沿い)に集落の中心があった村落です。
幕末の地誌には「民戸37軒、甲州街道の左右に並居」(『新編武蔵風土記稿』)とあります。もともとは多摩川のほとりに集落があったそうです。
地名の起こりは、俗説として調布(てづくりぬの)を染めた所であったとか、鎌倉時代に染殿があった所とかいわれており、現在も神明社の秋祭りには「染屋神社御祭礼」の提灯が揚げられています。いずれにしても、布染めに関係のある地名のようです。古く、染屋は1つの村落で、上下2村に分かれた時期は不明ですが、寛永12年(1635)の検地帳には下染谷と記録されています。染屋の名は、南北朝時代の資料に見えます。