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066地名常久(若松町1-32)
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常久(つねひさ)は、現在の若松町1丁目の一部(旧甲州街道沿い)に集落の中心があった村落です。
幕末の地誌には「民家甲州街道の左右に並居、凡37軒」(『新編武蔵風土記稿』)とあります。もともとは多摩川のほとりに集落がありましたが、洪水によって流され万治年間(1658〜61)に、ハケ上に移動したと伝えられています。
地名の起こりは、人名によるようで、古くは常久(恒久あるいは経久とも)という人を名主とする名田であったようです。『新編武蔵風土記稿』には「村名の起こりを尋ぬるに、むかし常久と伝し人居住せしによりて唱えしと伝、今村中の農民嘉右衛門なるものはその子孫なりと伝」とあります。