由来碑マップ
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067地名中河原(住吉町4)
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御岳森神社
中河原(なかがわら)は、現在の住吉町1丁目の一部(鎌倉街道沿い)に集落の中心があった村落です。
幕末の地誌『新編武蔵風土記稿』には「家数34軒所々に散在す」とあります。中河原は、もと大道(大堂とも)と呼ばれていましたが、天文年間(1532〜55)の多摩川の洪水により、石河原になってしまったために、それ以降は中河原と称したといわれています。古く、多摩川ははるか北側を流れており、中河原は多摩川の南側に位置していたようです。
地名の起こりは、集落が古多摩川(古玉川)と浅川との間の河原にあったことによるようです。中河原からは、応安7年(1374)などの年紀が刻まれた板碑が出土しており、村落の古さを物語っています。