由来碑マップ
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074地名矢崎(矢崎町1-10)
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矢崎(やざき)は、現在の矢崎町1丁目の一部・本町1丁目の一部(府中街道沿い)に集落の中心があった村落です。この集落は本町に属しており、『新編武蔵風土記稿』(幕末の地誌)には「本町」の小名としてその名が見れます。矢崎の集落は、稲城街道(府中街道)に沿って成立し、次第に南へ開けていったようです。
地名の起こりは、矢崎が位置する地形に由来するようです。矢崎とは「谷の崎」という意味です。
この地には、安養寺、常光寺などの古刹があり、常光寺の旧地(競馬場構内西より)からは、平安時代の経筒や中世の遺物が出土しています。矢崎から金塚(是政6丁目)への道をお茶屋街道といいます。これは、府中御殿の茶の湯の水を運んだ街道としてこの名があります。