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071地名分梅(分梅町2-22)
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分梅(ぶばい)は、現在の分梅町1、2、3、4、5丁目の一部(鎌倉街道=分梅通り沿い)に集落の中心があった村落です。この集落は本町に属しており、『新編武蔵風土記稿』(幕末の地誌)には「本町」の小名としてその名が見えます。分梅はもとハケ上の上分梅(八幡神社辺り)に集落の中心がありましたが、多摩川の流れが南に移ったあと分倍河原に進出したといわれています。古くは「分倍(陪)」や「分配」の字があてられ、「ぶんばい」とよばれていたこともありますが、近世以降には「分梅」が多用されています。
地名の起こりは、不明ですが、この地がしばしば多摩川の氾濫や土壌の関係から収穫が少ないために、口分田を倍にした所であったという説があります。